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「すげえ、よさそう……」
亮一郎は瑛司の声が快楽の琴線をひと撫でしたかのように、ぶる、と一瞬身を震わせた。
「よすぎて……脳味噌が、融けそうです……っ」
「俺も……融ける……っ」
今や全身が熱く燃えていた。外も内も蕩けて流れ落ちてしまいそうだ。それでもよかった。こんな快感の中で融けて消えるなら、それ以上の幸せは考えられない。
「ああ……瑛司、さん、瑛司さん……っい、イキそうです……っ」
瑛司を突き上げる動きがさらに勢いを増す。肌が打ち合う高い音が響く。同時に瑛司を扱く手も早くなる。
瑛司は必死で亮一郎にしがみついた。融ける、崩れる、流れる、消える。それでもいい。それでもよかった。固く抱き合ったこの瞬間があるのなら、それで。
「りょういちろう……りょ……っ、俺も……俺も、イ……っ」
「瑛司さ……っ!」
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