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技術陣は撤収作業を始めている。
「すみません。いきなりの取材協力、ありがとうございました」
建石はまこちょこタンに深々と頭を下げた。
「いいえ、こちらこそありがとうございます」
まこちょこタンも建石に頭を下げる。
「ところで、typhoonのKENJIさんとはお知り合いですか?彼もこのツイートを拡散したとか…」
建石はまこちょこタンに尋ねた。
「はい。私KENJIさんのファンクラブ第1号なんです。そして、KENJIさんも私のファンクラブ第1号なんですよ」
「そうなんですか?」
建石は驚いた表情を見せた。
「はい。同じ会津若松出身ですし、お互い応援していこう、っていうことで。あ、でも私達恋人同士、って言うわけではないですよ。一応念のため」
まこちょこタンは笑顔でそう言った。この笑顔にはカメラの前で一度外したアイドルの仮面がすでに被られていた。
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