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 これからいくらでも優しい記憶に塗り替えられる。  手探りででも、久住となら大丈夫だと思える。  先のことは不安だらけでも、今日、この日のことをきっと忘れないだろう。  青くて不器用で、幼い恋だと笑われても、久住を好きになったことが幸せだった。  お互い、どちらともなくゆっくりと顔を離し、見つめ合う。  久住はまた誉に顔を寄せ、額をコツンと合わせた。 「……もっとしたい」  熱っぽい瞳で囁かれ、誉は答える代わりにもう一度自分から久住の唇を塞いだ。
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