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 久住は誉の名を呼ぶと顔を上向かせ、口唇を割って舌を差し込みかき回す。いきなりの深い口付けにされるがままになっていたが、敏感な上あごを舌で擽られ甘い声が漏れる。気持ち良さに久住の首に腕を巻きつけ尖った胸の粒をこすりつけると、久住が笑った気がした。理性のかけらも残っていない痴態を晒す誉は、ただ快楽を追うことだけを考えていた。 「あ……んんっ! ね、啓太ぁ、もう…外してぇ」 「うん、もうちょい我慢、な」  久住は話を聞き流すと自分の腿の上に誉を乗せ、片腕を誉の背に回して無防備に開いた臀部を滑りながら濡れた指を窄まりに這わせた。冷んやりとした感触に体を竦めたが、大人しく久住にされることを受け入れる。窄まりをぐるぐると撫でられ、背筋を快感とも不快感ともつかない感覚が這い上がった。誉が静かに息を吐くと、そのタイミングで撫でるばかりだった指がゆっくり押し入ってくる。 「あ……」  誉の気持ちとは裏腹に、窄まりを締めて侵入してくる指を拒もうとする。受け入れたいのに本能には逆らえず、 体は強張るばかりだった。  久住は一旦指を引き抜いて、誉の背中を優しく撫でる。 「ごめ…、俺、大丈夫…なのに、何で」 「ごめんな。痛かったな。今日はここまで、ん!?」  誉は久住の口を手で塞ぎ、無理やり話を遮る。それ以上は言わせる気も聞きたくもなかった。 「いやだ…っ。こんな……こんな、中途半端な状態で、終われるわけないだろっ」     
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