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陶酔した顔で久住を見つめ、唇に音を立ててキスする。手のひらで抱えた二人分の熱を、誉が腰を振って刺激すれば、久住は息を上げながら口角を上げた。
「えっ…ろい、ん、だよ」
「あ! んんっ」
久住も負けじと誉の窄まりに指を奥まで挿入する。ぐるぐる何かを探して動き回る指は容赦がないのに痛みはなかった。あるのは違和感だけで、腰を振ってお互いのもに擦り合っている前の方が気持ち良い。
「ねえ、けいた、は、気持ちい、い?」
「ああ、やばいな」
お互い息を切らしながら我慢比べのように快感を引きださせようとしている。久住は指をもう一本増やし、中を拡げたり指を曲げてやはり何かを探していた。相変わらず後ろからの快感は得られず、違和感をやり過ごしていたとき、久住の指が中のどこかに触れて味わったことのない感覚が駆け抜けた。身体がぶるりと震え、一瞬で多幸感に襲われる。それら全て久住に伝わったようで、触れ方はソフトだがそこばかり攻め立ててきた。誉は過ぎた快感を受け止めることができず、生理的な涙がぽろぽろと零れ落ちる。
「それ、やだぁ…なんか変っ…こわいっ…けいたっ、や、やめ…っ」
堪らず久住にしがみつき、止めるよう頼んでも緩やかになっただけで止めてはくれなかった。それどころか誉が手を離した二人の熱の溜まったものを、空いている手で扱き出す。
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