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「なあ、中と外、どっちがイイ?」
両方を同じリズムで攻められて、快感がどちらのものかもあやふやになる。
「わかんな、い! や、ああっ、も、やぁ…けいたっ、けいたぁっ」
「じゃあ…どっちも、達けるといいな」
久住はそう言って誉のこめかみに口唇を押し付けると、両手の動きを速めた。
卑猥な音と、誉の喘ぎ声と二人の荒い息遣いが響く。
何度も何度も悦いところを刺激され、誉は奔流に身を任せるしかなかった。
「あっ、あっ、…だめぇ…っ、んっ、ああ!」
「……っ」
二人達してお互いに寄りかかり、荒い息遣いだけが響く部屋になった。
久住は誉の中からそっと指を抜いてティッシュを何枚か取り出すと、ローションや二人の吐き出した精の後始末をした。
しばらく放心状態でいた誉だったが、されるがまま綺麗にしてもらううちに冷静さを取り戻し、数々の痴態を思い出して両手で顔を覆った。
「消えたい…」
「あ?」
久住はテーブルに放置されていたマグカップを持ち上げ、冷めたコーヒーを飲む。誉用には確か紅茶を淹れてくれたはずだ。お前も飲むか、と聞かれたがとてもではないがそんな気にはなれない。
「だって、あんな…あんな…っ、恥か死ぬぅぅ…」
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