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「…確かに。すっげーえろかったよなあ…」  しみじみと反芻している口調で、久住は脳内を垂れ流す。誉はただでさえ居た堪れないのに、久住の感想まで聞かされ、文字通り身を縮める他なかった。  久住はいまだベッドの上に居る誉に寄り添うと、小さくなって丸まる背中を優しく撫でた。まるで、宥めるように、いたわるように、恥かしがってないで顔を見せて、とでも言っているようだ。  誉はそろそろと起き上がり、羞恥に滲んだ潤む瞳で久住を見上げた。 「啓太は…こ、こんな、俺でも見捨てない…?」 「…っ、とりあえず、パンツくらい履け」  顔を逸らして誉の下着を差し出す久住に、がつんと頭を殴られたような衝撃が走った。顔を背けたよそよそしい態度が全てを物語っている。  あまりにもひどい痴態を見せてしまったせいで引かれ、見捨てられたのかもしれない。  誉は震える手で下着を受け取ると、そのまま両手で握りしめベッドの上に立ち上がった。 「!? だからっ…」  ぎょっとして何かを言おうとする久住に向かって、手に持っていた下着を投げつける。 「俺のこと幻滅したならそう言えよ! あんな…、みっともないとこ見て嫌になったんだろ!? なんでスルーしてんだよ!」     
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