ウェディングドレスからの逃走のすぐ後の話

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 どや顔で言い切った恋人のレナードを見て僕は、もう脱いでもいいかなと思った。  けれどそれを言う前にレナードが僕をベッドに押し倒してきて、唇を重ねた。  何となくこう、レナードが欲情をしている気がする。  そう思っていると唇が離れて、僕の首筋にレナードがキスをして、 「レ、レナード……」 「今はご主人様だろ?」 「そこまでやるの?」 「うん、一度はやってみたい」  とのことで僕は、今回はレナードをご主人様と呼ぶことになったのだけれど、早速上半身をはだけさせられた僕はレナードに、 「やぁああっ、ご主人様っ」 「何が嫌なんだ? ここは感じているみたいだぞ? いやらしいメイドだな」  などと、言われて胸をたっぷり攻め立てられる。  そして、すでにスカートの間に足を割り込ませていたレナードが僕の太もものあたりに手を滑らせてから、 「なんだ、下着はつけていないのか」 「どうせ脱がされちゃうし」 「……だったら俺に膝を自分でまたぐようにして入れてみるか? 確か魔法で先にやわらかくなるようにはしておいたから……そうだな、ご主人様命令だ。自分で入れてみろ」 「……向かい合うように?」 「そうだな、その方がお互い顔も見えるし抱きしめあえるし……キスもできる」 「分かりました、ご主人様」  そう言って僕の上から離れてベッドの端の方に座ったレナード。  僕はそこに向かって行って、自身も服を脱ごうとしているレナードに、 「ご主人様へのご奉仕は、メイドの仕事です」 「……ヒロも楽しんでいるじゃないか」 「……なんだかレナードがいつもよりも僕を求めている気がして、当てられちゃった」    そう返して僕は、レナードの欲望をズボンから取り出す。  いつも入れてもらっているから気づかなかったけれど、とても大きい。  自分で入れられるだろうか? そう思ってそれをまたいで、入りやすいようにレナードの欲望に手を添えて、ゆっくりと腰を落としていく。  ぐっと熱いものが僕の中にはいってくる。   「んんっ」  小さく呻いてしまったのは、自分で入れるのが怖い。  それでも少しずつ腰を沈めていくも、 「も、もう無理です、ご主人様ぁ」 「嘘つきなメイドだな、まだ入るだろう?」 「む、無理……」 「仕方がないな……」 「え?」  そこでレナードが僕の腰に手を回して、一気に僕を貫いた。
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