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俺は何を期待しているんだ?いや、だって「好き」って言われりゃ誰だって意識するよね。なのにこの仕打ちは何なの。
俺の事好きってのは単なる冗談なのかな。冗談で言って良いことと駄目なことがある。好きって、好きって……それは駄目だろう。
もしかしたら、俺がかっちゃんの事が好きなのかな?頭の中がぐちゃぐちゃになりそう。バルコニーに出て、外を眺める。海辺は太陽に照らし出され、波がきらきらと光っている。早朝のビーチは人もまばらで綺麗……あ、昨日の嫌な奴がこっちに向かって手を振っている。
ビーチに出るとまた徳永ってやつが、かっちゃんのそばに寄って何か耳元で話している。
「あのさ、ちょっと離れてよ」
くくっと笑うと、変な虫野郎はかっちゃんに向かってウインクをして離れていった。
「かっちゃん、あいつ何?」
「え、何って?」
「だから、あいつだよ。わかんないの?かっちゃんの事が絶対に好きなんだよ」
「へ?」
「そんなの見てれば分かるじゃん」
「いや、えっと誤解してるから説明するけど、徳永は丸山と付き合っているから」
かっちゃんの指さした先を見ると、昨日の夜はいなかった男性が徳永というやつの腰に手をまわして歩いていた。
「ねえ、それってやきもち妬いてくれたってこと?」
「え、ええっ!ち、違うっ」
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