第1章

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 殴った私のほうが、衝撃を受けた。私と同じ特別防衛官になりたいというヨシキの言葉は、嘘ではなかったのだ。  私は駆け寄って、ヨシキの体をぐっと抱きしめる。  「お父さん」  ヨシキが私の体を抱きしめ返してきた。  「ヨシキ」  私の体は震えていた。それが、感動と喜びのせいであったのは言うまでもない。 8
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