1章 神さまとの出会い

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 たまには、普段と違ったことをしてみるのもいい。 「やり方とか俺、知らないんだけど?」 「一応、軽く調べたんだけどさ。朔と悟も付き合ってくれるよな?」  すぐ近くで、スマホを弄っていた朔と悟が顔をあげる。 「え、なに? 聞いてなかった」 「付き合うとかなんとか……告白?」 「んなわけねぇし。コックリさんやるから付き合えよ」  涼太は紙に『50音』『はい』『いいえ』の文字、そして鳥居のマークを書き込む。 「10円、誰か持ってる?」 「涼太持ってねぇのかよ」 「さっきジュース買うのに使っちまったわ」  しょうがなく財布を確認すると、ちょうど10円が残っていた。  取り出し、涼太に差し出す。 「よーし。これでな、みんな人差し指置いて」 「涼太マジなに始めんの? ケイ、知ってる?」 「いや、知らね」 「知らないのになに付き合ってんだよ」 「朔もだろ」  悟は、右手の人差し指を10円に置いたまま、左手でスマホを操作し続ける。  どうやら、どうでもいいらしい。 「コックリさんコックリさん。おいでください! いらっしゃいましたら『はい』の方へ、お進みください」  俺達の戸惑いをよそに、涼太は1人コックリさんを始めた。     
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