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どちらかといえば霊的な存在に近いものだろう。
「勝手に触ろうとして、勝手に驚かないでください」
「触れないんだな」
「人間が、神さまに触れるとでも思ったんですか?」
「まず神さまとは思えないからな」
「そんな態度なら、お告げしてあげませんよ!」
実は、お告げを求めていたわけではない。
「お告げはいいよ。目の保養になったし、それだけで充分。お前、かわいいし」
「もう! かわいいってなんですか!」
正直なところ、飼犬を思い出してしまうため、少し胸が締め付けられる。
それでも、やっぱり動物を目の前にして、癒されることは確かだ。
「明日もいるのか? ちょっと学校に来るのが楽しくなるな」
「も、もしかして私をここに1人残して帰るつもりですか?」
「……まあ、さすがに、学校には泊まれないからな」
「待ってください! 呼び出したくせに、おいていくなんて卑怯ですよ!」
卑怯呼ばわりされる覚えはないのだが、確かに勝手に呼び出したのは俺達なのかもしれない。
コックリさんを始めたのは涼太だが、涼太にはどうやらこの狐もどきは見えないらしいし、俺がどうにかするしかないのだろうか。
変な浮遊霊ならごめんだが、とにかく見た目はがかわいくてたまらない。
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