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ムー「そろそろ家が建つ頃ですね。きっと気に入りますよ」
萩野「ありがとうござます。では失礼します」
美枝「ありがとうございました」
萩野「あっ、もう一つだけお聞きしたい事が…空斗さんってコンバートとブラックイーターとどうして2つの能力を?」
ムー「ほほほ、2つコアを持っているんですよ」
萩野「そんな事もあるんですね」
ムー「いいえ」
萩野「えっ?」
ムー「本来はあり得ないことですよ」
萩野「そうなんですか。空斗さんだけって事ですか」
ムー「その通り」
萩野「そう言えば、ブラックイーターはどの属性なんですか?コントロール?」
ムー「空斗は特別…。ブラックイーターは唯一のディメンション系なのです」
萩野「唯一の…」
ムー「あの能力だからこそ、その場ですぐに君を救いだせたんですよ。他のチームだったら、成功率はうんと下がる。覚醒者の暴走に巻き込まれて怪我をしたりしてね…」
萩野「そう…なんですか…」
ムー「しかし、白服隊にコアを渡すわけにはいきません。命を粗末に扱ってはいけない…」
沈黙が続き美枝が気を遣ったようだ。ムーに頭を下げて萩野の腕を引いた。
萩野「すみません。長くお邪魔してしまって…。本当にありがとうございました。では」
ムーは手を振り見送ったのだった。
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