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ローエン「くそっ!逃すものか!追うんだ!」
催眠ガスが晴れローエンが走り出すと
バタッ
と、白服隊員達が続々と倒れた。
ローエン「!!貴様、何者だ!」
ローエンの目の前には美しい黒髪の女性がいた。
女「私は忘却のコア使い。残念なことに、覚醒者には効かないけど」
ローエン「あいつらの仲間だな!そうか、お前がファントムの存在を消している張本人か!」
女「ええ、私の能力は記憶を消すこと」
ローエン「なら、ここで倒すまで!!」
女「残念だけど、覚醒者相手でも私の存在は消すことが出来るのよ。あなたと会うのも実は2度目…」
女はローエンに向かって息を吹いた。
すると、ローエンは一瞬動きが止まり、その間に女はその場から姿を消したのだった。
女「(白服隊に覚醒者が増えた今…、覚醒者の記憶を消せないのでは私の存在意義はない…。
だけど、覚醒者が相手でも空斗の存在だけは消すことができる。それが私に与えられた役目だもの…。
全ては空斗を守るため。私はこの役目を確実に果たす…)」
彼女もまたルートの一員。しかし、忘却のコア使いがいる事を皆知ってはいるが、彼女の姿形を知る者はほとんどいない。
ルートの者は彼女をノアと呼んでいる。もちろん彼女の本当の名ではない。
本当の名を知る者は誰一人としていない。
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