生き残った者たち

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教師「よし、交代しよう。後ろ続きを読んでくれ」 「はい! 『生き別れた人類 地上の滅亡から約200年。 地下へ避難していた人類は隕石を集め、ワクチンを作り出した。地下の人々はワクチンを接種し、地上へと戻ってきたのだ。 手付かずとなった地上は緑が溢れ、新たな生命達が少しずつ産まれてきた頃、地下の人々は全てをなぎ倒し、巨大都市を建設したのだった。 その都市こそが「アトラ」だ。』 教師「はーい。交代だ」 「はい! 『覚醒者 地上に出て来た人類はごく稀に覚醒する事がある。 おそらく、毒とともに少量のコアもまた空気を漂っているのだろう。 コアは同系統ならば吸収することができる。無意識に吸収したコアは徐々に量を増やし、感情の起伏によって覚醒する事がある。』 教師「はーい、お疲れさん。まっそういう事。 地上に残った者たちは色々大変だったわけだ。 そんな者達の生きてきた200年間を記した本が図書館に置いてあるから興味のあるやつは読んでみてくれ。 エイジレスコアの持ち主の記憶を元に作られてる。 著者はベル・ムーアだ。タイトルは『僕たちの始まり』だ」 萩野「(面白そうだなぁ。帰りに寄ってみるか)」 生徒「先生!どうして僕たちを助けてくれたんですか!?僕たちは地上に残った人たちにとって裏切りの人類の子孫です」 すると、 ガラガラ と、教室に突然入って来たのはムーだった。 ムー「別に私たちは地下で生き延びた人たちに恨みはない。 私たちは同じ力を持った仲間じゃ。 殺されるのを知ってて見捨てる事は出来ない。 空斗が決めた事だよ」
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