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ベルは受け取った「コア」を萩野の首筋に戻した。
萩野「体が動く!」
そして、黒く染まっていた萩野の体は正常に戻った。
ベル「空斗、あとはお願いね~」
空斗「ああ」
空斗は萩野の元へ駆け寄った。
空斗「時間がないな。とりあえず、あんたのコアから力を吸い出すぞ。またいつ炎が溢れるか分からないからな」
萩野「そんなことが出来るんですか!?」
空斗「ああ、まぁ見てて。ブラック イーター」
すると、空斗の前に黒い渦が現れ、空斗は渦に左手を通した。渦を通った手は黒い鎧を纏っていた。
そのまま鎧を纏った手で萩野のコアに触れた。
見た目には何が起きたのか分からないが、萩野は確かに脱力感を感じた。
空斗「これでよし。あとは、あんたの中のチップを取り出す。チップがある限り、あんたは狙われ続けるからな。しかも無理やり取ろうとすれば、チップは爆発する」
萩野「はい、分かっています」
空斗「今からチップを取り出す。少しグロいけど、いい?」
萩野「!?」
アレン「覚悟決めるネ。マジでグロいヨ」
萩野「はい!」
すると、ベルとアレンは萩野に背を向けた。
萩野「えっ??なに??そんなにグロいんですか!?」
ベル「あたし見ると吐いちゃうから」
アレン「ご愁傷様ネ」
空斗「じゃ、いくよ」
萩野「待って!心の準備が!」
空斗「時間ないから、コンバート(変換)」
すると、萩野の胸が変形し体の中が、心臓が丸見えになった。
萩野「うあーーーーー!!!!」
空斗「騒ぐなよ。死なないって」
ベル「早く終わらせてくんないー?」
空斗「あのさ、これ以外と神経使うんだけど」
萩野「早くして下さーい!」
空斗「毎回毎回、めんどくさいな」
そして黒い鎧の手で心臓にくっついているチップに触れると、チップは鎧に吸い込まれるように跡形もなく消え去った。
空斗が萩野から右手を離すと、開いた胸はすぐに閉じた。
萩野「たっ助かった…」
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