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「あ、君の寝る場所がなかった……ごめん、ソファーしかないんだけど」
顔を上げた先で、翠の変わらない微笑みが返ってくる。
「睡眠という概念はありませんから、お気になさらないでください」
「寝ないってこと?」
「休息という意味でしたら、浄化がそれにあたります」
とりあえず納得するしかなかった。これ以上情報を詰め込まれたら、頭が興奮して眠れなくなってしまう。エメラルドの粒をベッドサイドに置いて、無理やりに瞼を下ろした。
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