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「まったく、ワインで煮ようなんて言った奴は誰だ?」
「本で読んだんだよ。でも違った。ワインに漬け込むんだって――2、3日。そうやって臭みを抜く」
ベッドルーム。
4人で囲んでもまだ余りあるベッドの真ん中には
17インチの巨大なピザが。
「どうりでマズかったはずだ!冷凍ピザを買っておいて良かった」
冬馬と響也のやり取りを聞いて
口をゆすぐように由莉はグラスの赤ワインを飲み干した。
「ああ、羽の毟り方も酷いもんだった」
「だって――」
僕は意地悪く笑う冬馬を睨みつける。
途中から怖くなったんだ。
美しい羽が台所の床一面に散り
僕の足元を埋めた時。
僕は己の罪深さに眩暈がした。
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