75人が本棚に入れています
本棚に追加
「嬉しいこと言ってくれる」
冬馬は響也を手招きした。
響也は先生にご褒美をもらう生徒みたいに
頭を下げたままベッドの淵を這ってゆき
「あ……」
2人は何食わぬ顔で熱い抱擁を
そして深いキスを交わした。
僕は伸びきったチーズピザを皿に戻し
ピチャピチャと音を立てる
2人の淫猥なキスに見入った。
片方が舌先を伸ばすと
片方も応えるように赤い舌を伸ばして
互いの口内をいやらしく貪る様を。
「フフ……」
「ンッ……」
まるで弟たちに見せつけるように
時に流し目で様子を窺いながら繰り返す。
酔いも手伝って目を座らせた由莉が――。
次の瞬間
当然のように僕の方に手を伸ばした。
最初のコメントを投稿しよう!