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もはや拒む理由など何もなかった。
僕は兄を愛していたし
兄の不思議な友人達の事も心の底から欲していた。
彼らといることは新しい冒険であると同時に
僕に――いや僕ら兄弟に本来あるべき姿を取り戻させた。
「おいで――もっとおいで」
「ン……」
由莉は唇を重ねながら
僕を向かい合って膝の上に乗せ
胸元を飾るベルベッドのリボンを解いてゆく。
「開くよ、王子様」
「うん……」
プレゼントの包みを開くように
それはそれは丁寧に時間をかけて。
「アア……」
僕の細い喉が露わになると
ヴァンパイアのようななりした由莉は夢中で貪りついた。
「ンッ……!」
僕は両手をブロンドに差し込んで
喉元から首筋へ渡る甘い唇を受け入れた。
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