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「他の男のキスでそんな顔されると――やっぱりちょっと嫉妬するな」
耳元で響也が囁いた。
「え……」
いつの間にか僕の左右を囲むようにして
冬馬と響也は僕の顔を覗き込んでいた。
「そんなんじゃ先が思いやられるな?お兄ちゃん」
冬馬はクスリと笑うと
「――こちらもシェアして食べるのに」
ベッドの真ん中を占領していたピザの箱を
床に滑り落として言った。
「歯を立てないでよね、先生。弟はね、ピザ生地よりずっと柔らかいんだから」
「分かってるさ。舐めただけで溶けるんだろう?」
チーズピザの代わりに
ベッドの真ん中に据えられたのは僕だ。
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