見えなくともなんとなく。

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「おいおい、お前ってカメラに映るのか?」 「分からないよ」 「カメラ見られたらヤバくないか?」 「治したら逃げよっか」 ルーカスが笑いながら本を読み漁る。 「まぁ治るかどうかはわからんけどな」 「いや?少なくとも今回の情報だけでも割と範囲を絞れるよ」 よくみるとルーカスが本にペンを入れていた。 「そうなのか?」 「夢に出てくるのは呪歌さ、あれの虜になったら終わりだよ」 「どうなるんだ?」 「寝たきりになったところを悪魔が殺しに来る」 淡々とした口調で話すルーカスに対して幽霊は真逆の態度だった。 「それってやべぇんじゃねぇのか!?」 「悪魔が死なない事を考慮すると、とても不味いよ」 「俺も外を回って情報を集めるから待ってろ!」 幽霊が飛び出していった、静寂がルーカスを包む中、 (こうなれば、この呪いの目的を調べる必要があるかな……) ルーカスは口は止めても、思考や手は止めなかった。
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