見えなくともなんとなく。

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そしてヘレネのカメラの電源を付けてヘレナに構える。 (悪魔は絶対に、絶対に、今日、やってくるはずだ) そう考えている時、カメラ越しに黒い靄が映る。 その靄が次第に悪魔へと変貌していく。 (ヤバい!) 悪魔が変貌した時、既に槍を構えていた。 ルーカスが決死の思いで突撃し、窓から悪魔もろとも自分も落ちた。 「きゃあっ!?」 ヘレネが窓を破る音に反応して起きた時、周りは静寂に包まれていた。 「ルーカス……さん?」 ヘレネの声がルーカスに届くことは無かった。
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