見えなくともなんとなく。

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「おい、とりあえず来客から処理するか」 吸血鬼が蝙蝠の群れになり確認するが、何も見えない。 「なんか怪しい感じがするね」 「……それなら仕方ねぇな」 幽霊が近くの服を纏い、吸血鬼が爪を構える。 意を決し、鍵を開けて扉を開く。するとそこには…… 「あ、あの、すみません!」 小さな女の子がそこに立っていた。 その瞬間、吸血鬼は笑顔で爪を隠し、幽霊が奥の部屋に逃げた。 「……?誰もいないんですか?」 彼女は小刻みに震え、怯えた様に言った。 「いや、いますけど。どうしたんです?」 吸血鬼を幽霊が天井から見ていると。 「私の呪いを解いてください!」 「はっ?」 吸血鬼はあっけにとられ、幽霊が天井からずり落ちた。
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