見えなくともなんとなく。

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「本当にありがとうございます!」 「いえいえ、大丈夫ですよ」 「凄く動揺していたようですけど……?」 「カメラには慣れていないもので」 「あぁっ!すみません。今度から気を付けます!」 そういって彼女は手探りで何かを探し始める。 幽霊が椅子の上にある鞄を近くに置いた。 「ああ、あったあった」 「そういえば貴方の名前を聞いていなかったね」 「そうでした!私の名前はヘレネって言います!」 ヘレネは靴箱に向かってお辞儀をしていた。 ルーカスがそそくさと靴箱の方に移動してから、 「じゃあヘレネ、これからもよろしく」 お辞儀を返して答えた。 「はい!」 ヘレネはそう答えて帰っていった。
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