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小学生の時、同じクラスだったケイスケ君。 いじめっ子でいたずら好きな男の子。 学校の帰り道、走って来たケイスケ君にぼくは頭を小突かれて その拍子に転んでしまった。 それを見て ケイスケ君と他の子達は笑った。 ぼくは文句を言おうと、足についた砂をはらいながらケイスケ君を見た。 すると、ある事に気づいた。 それは ケイスケ君の影。 他の子の足元にはちゃんとあるのに、ケイスケ君の足元だけ消えてなくなってた。 ケイスケ君も、他の子達も、それに気づいていない。 ぼくだけが気づいちゃった。 影を失った人がどうなるかというと、数日後に死んじゃう。 おばあちゃんがそう言ってた。 数日後、ケイスケ君は赤信号で車道を横切ろうとして、トラックに轢かれて死んじゃった。
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