私の上司の裏の顔

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「あなたは?働きに来てるの?」 「は?」 今度は、眉間にシワで睨んで来た。 どんな環境で育ったガキ!? そのにらみ合いを破ったのは、いつの間にかイヤホンを外していた少女だ。 「あたしらは連れ去られて来た。」 「えっ!?そうなの!?」 「どうやって連れ去られたの?」 「夜中に、マリリンとシンナー吸ってたら声かけられてさ。」 この子達…底辺の子供達だ…… 「その子マリリンって言うの?あなたは?」 「ユウ。」 「ユウちゃんは、逃げようとか思わないの?」 目も合わさず髪をかきあげて答えた。 「思わない。だって自由やもん。飯も美味いし、うっぜー親おらんし。」 「あんたは?」 切り返された。 「えっ!?」 「どうやってココ来たの?」
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