私の上司の裏の顔

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「興味あるのか?」 マズイ。怪しまれる。 「大人の人は何故こんなの飲むのかなって。」 「ちょっと飲んでみるか?」 大の大人が子供にウイスキーを勧めるなんて、フツーじゃあり得ない。 このオヤジ、ここのホステスが身元不明者だって知ってるに違いない。 そして、こうやって少女を酔わせてエッチに持って行こうっていうやり口なのかも。 そうだ、私はウイスキー1杯くらいじゃ酔わないから、 ここでウイスキーをチャレンジして、このオヤジにも、さりげなくオレンジジュースを勧めれば… 初々しくグラスに口をつけて、微笑んで小首を傾けてみる。 オヤジは目を細めて見つめてくる。 今か!? 「私のも飲む?」 「いらんよ。」 撃沈…… 肩に腕を回し、膝を触ってきた。 鳥肌がたった。 叫びたい気分だ。 ドアをノックする音がした。 ドアが開いてウエイターが食事を運んできた。 助かった。何の心の覚悟も出来てない。 さりげなくワンシート離れて座り直した。 ウエイターに助けを求める様に目線を送った。
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