私の上司の裏の顔

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控え室らしき部屋を出ると別の部屋に案内された。 そこは、パーティー会場と言うよりは、ラウンジだった。ボディにぴったりフィットしたジャケット姿の中年の頭の薄いおじさんが一人座っていた。 「お客様。さやかです。」 「おうそうかい。」 お客様? 顔を上げると私を見て慢心の笑みを浮かべた。 薄毛がヘラヘラしてると、 キモい。 二次会って言ったら二十代のはず、こんなオジンが来るなんて? あれ?この人…… 政治家の安田 辰雄じゃない!? どうなってんの!? 「水戸さやかにそっくりじゃないか!!」 「初めてか?怖がらんでいい。こっちへ来なさい。」 紙袋の中から何か取り出した。 「これはどうじゃ?新しいプケモンゴーじゃ。」 「そっ…そんな物要らないわよ!子供じゃあるまいし!」
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