私の上司の裏の顔

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私の上司の裏の顔

早く切りたいけどこの日の為に伸ばして来たロングヘアを束ねて、前髪を作った。 こうするといつも中学生に間違われるから、本当はしたくないんだけどね。 目の大きさは羨ましがられる。 芸能人になれるとまでは思わないけど、年配のウケがいいと言うのはOLやって行くなら何割かは得してるって思う。 葛城さんは、私の上司で、いい年のおじさん。 ミスがあってもにこやかに許してくれるとってもいい上司。 でも、最近仕事で重大なミス続けてやらかして、いつもは優しい葛城さんも、流石に頭を抱えてた。 私には、今の仕事は向かないかも。 いつまで今の仕事続けようかな…… そんなことを考えながら、鏡の前でメイクをしていた。 ふと時計を見る。 「ヤバい!もう行かなきゃ!」 はやりのアイドルに似ているので、同級生のみっちゃんから、結婚式の二次会で、口パクでいいから歌って欲しいと頼まれていた。
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