第2章《翌日の金曜日》

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同級生達は解散してアタシも家路につく アタシは病夜くんアプリを起動する アタシ 天埜 瑠璃 (アマノルリ) 「…きゃっ…」 アタシは驚いてエレフォンを落としそうになり とっさにアプリ画面を消してしまった… や、病夜くん…シャワー浴びてたっ 本当に生きてるのね…モバイル世界で ど、どうしよう…まだ、入浴中よね… 男性の裸を初めて見た アタシに下心が芽生えちゃって… もう一度…アプリ画面を起動する 病夜 『やあ、こんばんは…今の時刻は 夜の10時15分…どの機能を使いたい?』 メニュー画面が出てきた! 病夜くんは貴族服を着たまま 相変わらずの上品な立ち姿で こちらを見つめている…顔をずらせば 病夜くんは顔を動かしてじーっと 病んだ瞳を向けてくる… あ、あれ?メニュー画面の病夜くんが 紫色のスマホを取り出してどこかに電話をかけてる… ! トゥルルルル…トゥルルルル… あ、アタシのスマホに着信が! 病夜と表示されてるっ 通話ボタンを指先でスライドして電話に出た… アタシ 天埜 瑠璃 (アマノルリ) 「も、もしもし…」 電話口から病夜くんの吐息が聴こえる…っ 病夜 『こんばんは…瑠璃ちゃん 今さ…ぼくの入浴、覗いたよね?』 っ…///
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