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同級生達は解散してアタシも家路につく
アタシは病夜くんアプリを起動する
アタシ
天埜 瑠璃
(アマノルリ)
「…きゃっ…」
アタシは驚いてエレフォンを落としそうになり
とっさにアプリ画面を消してしまった…
や、病夜くん…シャワー浴びてたっ
本当に生きてるのね…モバイル世界で
ど、どうしよう…まだ、入浴中よね…
男性の裸を初めて見た
アタシに下心が芽生えちゃって…
もう一度…アプリ画面を起動する
病夜
『やあ、こんばんは…今の時刻は
夜の10時15分…どの機能を使いたい?』
メニュー画面が出てきた!
病夜くんは貴族服を着たまま
相変わらずの上品な立ち姿で
こちらを見つめている…顔をずらせば
病夜くんは顔を動かしてじーっと
病んだ瞳を向けてくる…
あ、あれ?メニュー画面の病夜くんが
紫色のスマホを取り出してどこかに電話をかけてる…
!
トゥルルルル…トゥルルルル…
あ、アタシのスマホに着信が!
病夜と表示されてるっ
通話ボタンを指先でスライドして電話に出た…
アタシ
天埜 瑠璃
(アマノルリ)
「も、もしもし…」
電話口から病夜くんの吐息が聴こえる…っ
病夜
『こんばんは…瑠璃ちゃん
今さ…ぼくの入浴、覗いたよね?』
っ…///
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