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アタシの家は大学まで徒歩で
35分ぐらいの所にあるの
綺羅ちゃんと魅咲ちゃんは
バスと電車で帰ってるんだって…
明日も学校だけど
それなりに近い距離だし
エレフォンを取り出したアタシは
歩いてる間、暇だったから
病夜くんに電話をかける…
病夜くん…鳴った
電話には必ず出るの
呼び出し音が鳴る…
『sick night sick night…
sick night sick night…』
女声なのか男声なのか
分からないけど待ち歌が流れる
『もしもし…病夜だヨ』
!出た!緊張してたせいで
声が出なかった…
『フフフ…どうしたの…
誰だか当ててほしいのかい?
ん~…瑠璃ちゃんだね。』
!
アタシ
天埜 瑠璃
(アマノルリ)
「ど、どうしてわかったのよ…!」
ようやく声が出た…ふう…
病夜
『分かるよ、だって…
あんたはぼくの…病夜くんアプリの機能
必ず使ってくれるから…
それで、今日…大学どうだった?』
…
アタシ
天埜 瑠璃
(アマノルリ)
「大学は…まあ、それなりにね
ほんとは勉強なんてしたくないけど…」
病夜くんは小さく笑う
病夜
『フフフ…じゃあさ、今度…』
「こっちの世界に来てみない…?」
!?
すごく近くで病夜くんの声が
聞こえて肩を優しく叩かれた…!?
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