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第4章:退職強要とうつ病
その後は人事部所属となり、「カウンセリング」を毎日受けさせられた。
そして、先輩や同僚に自分の欠点を聞いて回るレポートや、自分史を書いてどの過程に問題があったのかを考察するレポートを書かされた。
「これほど欠点があるお前を、就職難なのに採用し、仕事を与え、給料を恵み、育成してやった。お前はそれに応えられなかった」
「無能な奴はただのコストだ」
「会社に、感謝と謝罪をしろ。お前は皆に迷惑をかけているんだ」
「これ以上、迷惑をかけないためには、お前は何をしたらいいと思う?」
そして、入社から一年半後に、自己都合で退職することになった。
退職前にうつ病を発症したが、傷病手当は認められず。
それから、うつ病のために働けなくなり、一日中横になることしかできない日々が続いた。
あの会社の求人広告には「月給19万4500円(残業代別途支給)」と書かれていたが、実際は、その金額には初めから80時間の残業分が加算されており、本当の最低支給額は12万3200円、時給にすると770円程度となる。
80時間以上残業しなければ残業代が追加されないことや、逆に80時間以下なら給料が引かれることは全く説明がなかった。
俺は1日「10時間勤務+1時間休憩(取ったことがない)+1時間前出社(無給)+残業1時間」働き、休みは月4日だったので、実際は1日13時間×26日+研修2時間×8回=月354時間働いていた。加えて、勤務時間外に書いたレポートや自己学習の時間を足したら、380時間近くなる。
しかし、残業は80時間までしかつけられなかったので、給料は手当などつけても20万ちょっと。
だから、あれだけ働いたのに手元にはわずかしか残らず、貯金はすぐになくなった。
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