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天下茶屋で降り、休憩がてらに駅のベンチでジュースを飲もうとした時だった。
「うわああぁぁあん！」
少し離れたところで、ほたると同じ歳くらいの男の子が大泣きしていた。
「また来月に帰ってくるから」
「いやああぁあ」
「ほら、もうパパ行って！キリ無いからっ。雄也、お家帰るよ」
改札越しに、父親とお別れをする親子のようだ。
泣き叫ぶ息子に後ろ髪を引かれながら、父親はホームへと上がっていった。
少し強引に手を引っ張られる雄也君の泣き方は激しさを増していた。
すると、隣に座ってこれから飲もうとしていたジュースのパックを持ったまま、ほたるが走り出した。
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