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「翠が素直になるのはもうちょっと後だもんね。意地っ張りだから、本当は気持ちいいこと大好きなのに言えないんだ」
「……好きじゃ、ない」
「嘘だぁ。この間だって、ここに、俺のモノ咥えてひんひん泣いてたでしょ?」
言葉に合わせて動いた指先に双丘を鷲掴まれた。そのまま、ひくつく穴に指が当たる。乾いているので当然入らないが、その時の快感を思い出してまたもや翠の腰がはねた。
「翠はぬるぬるにしたのをゆーっくり入れられるのが好きだよね。あと、馴らし足りなくてギチギチでも反応がいい。浅いところをがんがん突かれてもイイみたいだけど、赤ちゃんのおしめのポーズで深くまで入れられると、一番おかしくなっちゃうよね?」
芳は卑猥な言葉で翠をいたぶりながら尻を揉みしだく。最奥の入り口に響く刺激だ。手つきだけは優しいその触れ方が、これからの官能を思わせて目眩がした。
「敏感で可愛い」
「……ひ、ッ! あ、あん、あー……っ!」
言い終わったのと同じタイミングで芳は突き出た翠の乳首をべろりと舐めあげた。芯があるそこを、ぐりぐりと歯で押しつぶされたり、軽く吸って敏感な先端をしごかれたりして、声が抑えられなくなる。
そのままもう片方の手は三本の指で乱暴に乳首を弾く。痛みに体がじんじんとしびれて、いやいやと首を振った。
「そこ……痛い、……から」
「でも好きでしょ? 歯立てるとここだけでイッちゃうもんね?」
「う、うーっ……ア、」
「イイ声になってきた。今日はこっちでイッてみようか」
芳はくす、と色気のある声で密やかに笑む。その合間にも、尖らせた舌で乳首を刺激し続けるので、吐息がかかってくすぐったい。
両方の乳首を指と舌とで同時に強く擦られると、頭の中が真っ白になっていく。痛いのにそれが気持ちよくて、されるたびに声が漏れた。相手の行動に翻弄されているという感じが恥ずかしくてたまらない。
「すっごい硬い。そんなに気持ちいい?」
「……も、止め、あっ」
「ここで止めたら苦しいのは翠でしょ。素直じゃない悪い子にはお仕置きしないと」
「何、……ッ!」
舌が離れていったかと思うと、冷えた液体が左の乳首に流れてきた。温度差に身を竦めていると、また芳の指先が帰ってくる。
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