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「あ、あっ! それやだあっ!」
ぬるついた感じはローションだろう。摩擦がなくなって、それまで以上に感じてしまう。強く引っ張られて、伸びた乳首が滑って指から離れていくと、体がとろけそうになった。指先で何度も弾かれるのもたまらない。
胸が大きく上下して、翠の腰が無意識に揺れていく。芳の含み笑いに被虐心が膨れ上がり、羞恥からなおのこと感じた。
「びくびくしててそそる」
「ひ――……ッ、イク、」
「それじゃうーんと痛くしてあげるね」
「あ! あ、やだ、あ、あっ」
砂糖菓子のような口調で宣った芳は、翠の先端の窪みに犬歯を押し当て、乳首をぎゅうっとつねりあげ、そのまま力を込める。
両胸がじんじんと痺れてもうだめだと思った。
「イク、イクっ、イクっ、あ、あああーーー!」
胸元に白濁液がかかる刺激すら今の翠には快感で、意識せずとも体がビクビクと揺れる。
荒い息をしている翠を、だが、芳は休ませない。
間髪入れずに、足の付け根にひやりとしたローションが垂らされた。いつの間にか肌に馴染む温度になっていた芳の手のひらが早速とばかりに後孔を撫で、そのままゆっくりと指が入ってくる。
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