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本当に悲しそうな顔してた。
本当に泣きそうな目をしてた。
赤井さんのマンションに車止めて、なんでだか1人にできなかった。
赤井さんのマンションに入って、部屋で抱き締められた時、拒めなかった。
したくない。けど、『情』は肌重ねてた分、セックスしてた分ある。
キスされたけど、目を見たら私が泣きたいくらいだった。
前と反対だね。
将高がまだ由美さんを好きだと思って泣きたい私を抱き締めてくれたのと。
「……桜ちゃん……ごめん……」
「………何も言わないで……わかるから……言わないで……」
逆に、赤井さんも私の気持ち、わかってるんだと思う。
赤井さんの手が私の服を脱がし始めたけど、抵抗しなかった。
抱き締めながら、服脱がされて、何度もキスされた。
自分からは何もできないよ。
ただ、受け止めてあげるよ。
おっぱいを優しい手で揉まれて、吸われてよがった。
舌先で先を何度も撫で回されて、よがった。
「………ごめん……桜ちゃん……ごめん…」
「……お願いだから、何も言わないで」
ゆっくり、本当に私にすがるように赤井さんは自分のを私に沈めてきた。
ベッドがきしんだ。
「んあ、あ、…ああっ!」
「はあっ、はあっ、…んうう!はあっ、…桜ちゃん…ごめん…んうっ、……ごめん…」
「はあっ、…はあっ、…気持ちいいよ……」
「……ありがとう……ごめん…気持ちいい……んう!んうう!あ、無理!…イク!んああ!…イク!!」
目、見れなかった。
いつ、泣くんじゃないかって、思ってた。
本当に『情』としか言えないけど、赤井さんの好きなようにさせてあげた。
だけど、……心は無理なんだ。
ごめんね。謝らないで。
何度も果てた赤井さんの腕から出た。
赤井さん、何も言わなかった。
本当にわかってるんだね。
ごめんね。ありがとう。
何も言わないで、服を着て、マンションを出た。
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