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将高のマンションに戻った。
「また、出て行ったかと思った……」
将高も泣きそうな顔しながら私を抱き締めた。
抱き締め返した。
バカだね。
本当にバカだね。
なんで自分1人で自分追い込んだの?
赤井さん、本当はちゃんと将高から知りたかったと思う。
その時には信じれなかったとしても、赤井さんならちゃんと将高を信じたよ。
将高を抱き締めながら泣いた。
多分、赤井さんの代わりに泣いたんだと思う。
「将高、……もう離れないからね……なにがあっても、私、将高から離れないからね」
「…何かあったのか?」
「……もう、一緒に居るから、1人にならないで……私が居るから」
「……どうしたよ?」
そう言いながら、私をぎゅうっと抱き締めててくれた。
将高、大好き。
涙、とまらなかった。
赤井さん、それから来なくなった。
わかってた。
今度は赤井さんが引いていくの。だけど気持ちは変えれない。
それから、私の誕生日が明日って日になった。
「桜、誕生日だな。何が欲しい?」
将高、笑って言ってきた。
覚えてたんだ。
笑い返して
「お祝いして?……そうだなあ、赤井さん呼んで、パーティしよ?」
って、言った。
1番はね、赤井さんと『仲直り』もう1度ちゃんとして欲しいの。
「赤井………いいのか?」
「うん。あ、麗子さんはやだ!ダメ!」
「わかってるよ」
って、言った将高、顔が笑ってた。
その日、2人でスーパーに行った。久しぶりで、カート押してくれてる将高がなんか可愛かった。
「何食べたい?」
「んー、桜の誕生日なんだから桜の好きなのにしよ?」
「……ハンバーグにしよっか?」
「子供のお誕生日会みたいだな」
って、2人で笑った。
2人の好きなお酒買って、私の好きなケーキも買った。
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