12話 情

4/6
前へ
/124ページ
次へ
赤井さん来た。 私に真っ赤なバラの花束持ってきた。 「お招きありがとう…誕生日、おめでとう」 「ありがとう…ね、入って」 「赤井、花束だけかよ。なんかないのかよ?」 「うっせ。いきなり来いとか言われても何が欲しいかわからんだろうがよ」 なんか、照れてるように感じた。でも来てくれて良かった。 テーブルに3人分のハンバーグと真ん中にケーキ。適当に揚げ物とかスナック菓子とか。 テーブルに着いて、2人はシャンパン。私も1杯だけお付き合いで乾杯した。 「誕生日おめでとう!」 「誕生日、おめでとう!」 「…ありがとう!」 食べながら、いろいろ話適当にしてた。あたりまえだけど由美さんの話には触れなかった。 食事が終わって、私はウーロン茶になった。 くだらない話題でなかなか由美さんの話題にならない。 しょうがないかなあって思ってた。 夜中近くになって、………2人酔っ払い出した。 話出したのは赤井さんだった。 「早川さあ、お前、かっこつけすぎ!…由美、最低な女って教えてくれてもいいじゃんかあ」 「最低って、赤井惚れてたら言えんだろ?」 「言えよ!バカ!」 なんか、本音みたいでホッとした。 うん。2人には本音で仲良しでいて欲しい。 「大体な、赤井はすぐ惚れる!俺、覚えてるからな『麗子、けっこう好みかも』って言ったの!そしたらセックスの声が気に入らないって、なんだそりゃ!バカだろ?」 「セックスの時は俺はシットリやりたいんだよ!あんな『遠吠え』されたら冷めるんだよ!…あー、桜ちゃんが1番いいよな!」 「バカやろ!桜は俺のだ!…麗子やる!」 「じゃあセックスだけ!セックスだけさせて!マジでセックス最高!」 「んあ?やなこった!お前、セフレ何人居るんだよ?」 「4人しか居ねえよ!」 「4人?居すぎだ!お前、性病ねえだろうな」 「ねえよ!早川こそ麗子ヤバイんじゃねえの?アイツ、気に入ったらすぐ食うぞ」
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1024人が本棚に入れています
本棚に追加