12話 情

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やっと意味不明な誕生日会が真夜中にお開き。 赤井さん、かなりな酔っ払い。 将高もだけど。 「うーし!帰る!じゃあまたな!桜ちゃん、セックスしようね!ちゃんと指でいっぱいイカせてあげるからねー!」 と、私引き寄せてキスしようとして、将高の回し蹴り貰った。 いいお土産だ。 「はよ帰れ!!テメ、何しに来たんだよ!!」 「次はー、早川居ない時間に来まーす!…ててて……」 なんか笑えた。 なんか嬉しかった。 誕生日会なんか初めてだし、将高と赤井さんが元に戻ったみたいでホッとした。 「さて、片付けしちゃお」 「……明日にしろよ」 後ろから将高が抱き締めてきた。 将高の匂いに包まれて、幸せ感じた。 「ん。明日にする……」 振り返って将高の頬に手をあてて、キスした。 「………将高、最高の誕生日ありがとう…」 「ん?これからだよ」 抱っこされて、ベッドに運ばれた。 キスしながらベッドに横にされた。 「……桜、ありがとうな。気にさせてたんだな……」 「…赤井さん、いい人だもん。将高の大事な親友だと思う。仲良しでいてくれた方が嬉しいよ」 「ははっ……俺がプレゼント貰ってどうすんだよ。……桜、最高の女だよ……本当にありがとう…」 また、今度は長くて官能的なキスをした。 「は、はあっ、……も、ダメ…」 「俺も、ん、はあ、……降参!」 将高の腕枕に寄りかかった。 将高がベッドの横の棚からリボンのかかった箱出して、私にくれた。 「……誕生日おめでとう」 「あ、ありがとう…開けていい?」 「どうぞ」 箱、開けたら指輪が入ってた。真ん中に多分ダイヤのついたシンプルだけど高そうな指輪だった。 「わ!指輪!」 「…サイズわかんねえから適当。はまんないなら直しに行こうな」 試しにはめてみたら、左手の中指にちょうどだった。 「綺麗……」 「……似合ってる」 「私なんかがつけていいのかって思うくらい、綺麗…」 「桜……もうつけたからには本当に離さないからな」 「うん!………ずっと側に居るからね……身元引き受け人とかそんなんじゃなくて……もうお母さんとは一緒に居れない……将高の側にずっと居たいから……」
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