ーーー

2/5
前へ
/21ページ
次へ
「お客さん!」 小林は、店員に揺すり起された。 「すみません! 今日はもう店終いでして……」 「おお……そうか……悪いな、いい夢見てたもんで」 それから、慌てて財布を取り出そうとした。 「お代ならお連れの方からいただきましたよ?」 「連れ……?」 「ええ……先に帰られたようですけど……」 小林は、驚いた。 まさか……夢じゃなかったのか? がさっ。 何かが手に当たった。 見ると、先ほどまで山田がいたと思われるところに、手紙が置いてあった。 「お冷、持ってきますね?」 店員は、店の奥にはけた。 小林は、おもむろに手紙を読み始めた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加