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「お客さん!」
小林は、店員に揺すり起された。
「すみません! 今日はもう店終いでして……」
「おお……そうか……悪いな、いい夢見てたもんで」
それから、慌てて財布を取り出そうとした。
「お代ならお連れの方からいただきましたよ?」
「連れ……?」
「ええ……先に帰られたようですけど……」
小林は、驚いた。
まさか……夢じゃなかったのか?
がさっ。
何かが手に当たった。
見ると、先ほどまで山田がいたと思われるところに、手紙が置いてあった。
「お冷、持ってきますね?」
店員は、店の奥にはけた。
小林は、おもむろに手紙を読み始めた。
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