新月
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新月
「怖い。違うところにいるみたい」 そう漏らすあなたの甘い吐息が、僕に届く。 星だけが瞬く、月のない夜。 見えないけれど確かにそこにある月が、 僕を見ている。 手探りだけが頼りの闇のなかで、 あなたの心が今、確かに僕だけを見ている。 Fin.
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