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女が『何か?』といった表情をする。
川口は意味ありげに女に抱かれたミケを見た。
女は立ち上がって川口の近くに来た。
「この猫、あなたのお気に入り?」
「うん、実はね」
「はい」
女は大きな目で川口を見て、ミケを差し出した。
川口はシロを放り出してミケを受け取った。
女は別の猫を拾い上げ、自分の席に戻った。
しばらくミケとじゃれていたが、川口は女のことが気になって仕方がなかった。このままではいけないと思い、川口は席を立って店を出た。
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