向日葵と太陽

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週が明けて何時もと同じ毎日が始まる。 でも、先週はこの一年間の中で一番課長が近かった。 昨年1年間課長の補佐的な仕事にいきなりつけられて、 覚えるのに必死で、あまり関わろうともしなかったし、思う事もなかった。 私とは世界が違う人だと勝手に思い込んで居たから。 課長は案外身近な人だと私はこの時なんとなく感じて居た。 そう言えば捷さんから連絡はあれから全然来ない。 おまけに、課長もお使いに行ってくれとも言ってくれない。 折角きっぱり捷さんに話そうと楽しみにしているのに、 もう、すでに週末を迎えている。 「・・・き。・・・な・・き。 花木?」 へ? あ、いつの間にか課長外回りから帰って来ている。 「はい。」 「大丈夫か?」 「え?大丈夫ですけど?」 「そうか?考え込んでた様だけど?」 「すいません。」 「だったらいいけど・・・送り状の名前合体してるぞ。」 はい? 「あー!!」 「あーって LOVLY RABBIT さんの名前がKing Frogさん所と合体か?  RABBIT King  になってる。ま、その名前も良い感じだな。  花木にぴったりって感じだな。」 なんで? 私の何処がRABBIT KING? 「花木はPRINCESSって言うよりKINGって感じだからな。」 ひど!! 「じゃあ課長はTyrant!!暴君ですよね。」 「フッ。そうかなぁ・・・どちらかと言うとKnightじゃね。」 「えええええー」 暴君はちょっと言い過ぎなのは確かだよね。 でもKnightって感じじゃないよね。 「課長が颯爽と現れてくれた覚えが何ので  今ひとつイメージが・・・・」 「湧かないか・・・へーへー」 課長が、こんなお茶目な会話する人だなんてまたまた発見。 「所で、その送り状書いたら殆ど今日の分終われるだろ。  ま、これからのは明日に回しても何とかなるから。  これ、やってみろ。」 課長がそう言いながら何枚かの書類を私の目の前に広げた。
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