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「はい。弓削ですか。申し訳ございません。
本日も休みでございます。」
「弓削君を出せって?」
私の後ろで座って采配を振るっている畠野さんが
一つため息をついて電話を切った私に声を掛けた。
上半身を向け「はい」と返事をすると体制を戻して
ボタンの数を数え始める。
やっぱり嘘つきじゃん。
連絡するって一言いって切ってから1ヶ月連絡来ない。
もう!!
なんか連絡をひたすら待ち続ける健気な彼女のってこんな気分なの?
絶対健気な彼女なんかしない!!
するといきなり
「花木さん助けて!!」
そう斜め前に座って何時もの睨みを効かせる
小阪若葉が半べそ状態で私に助けを求めて来た。
「フ、フランス語わかんない!!」
フィリップさん? 課長居ないよ。
少しパニクって電話に出る。
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