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既に一度目のコンタクトは終わっている。驚いて、狼狽して、考え込んで。ほとんどの人がたどる一連の反応を見て、渡船は言葉を放つタイミングを見定める。
その場で決断してもらうことは殆んどない。一度持ち帰ってもらって、吟味して、返事をもらうことになっている。依頼者にとって、必ずしもしもメリットになるとは限らないからだ。
そして依頼者から依頼遂行の連絡があった場合は、助手である僕の出番というわけだ。
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