怪現象に遭遇する

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 即座に僕の嘘がばれてしまった。  何故だと僕が思っているとそこでその声が、 「ふふふ、嘘かどうかなんて分かりますからな。そして君だけではなくもう一人そこにいますね」 「……見ているのか? どこから?」  芽衣が周りを見回して、外から見えそうな窓のカーテンを閉める。  そして芽衣の言葉で、芽衣にもこの声は聞こえていて、元朝でないと僕は確信する。  一気に不気味な話になった、そう僕が思いつつもこれで僕達の様子は見えないだろうと思う。  けれどすぐに声が降ってきて、 「ふ、そんな事をしても意味はありません。さあ、名前を言うのです」 「嫌です、というか逃げないと!」  僕は部屋から逃げ出そうと、芽衣の手を握って立ち上がろうとして。  けれどすぐに今度は違う声が振ってきて、 「今すぐ答えたら、"特典"がついてくるよ~」  などと一瞬僕が反応をしてしまいそうな言葉が聞こえたがすぐに僕は我慢して、 「……いえいえ、遠慮します。それでは」 「仕方がないな、これだけは使いたくなかったけれど、君、その部屋に、胸の大きな女性の露出度の高いイラスト本を隠しているね?」 「ふわぁあああ、僕の宝ものの水着写真集がバレ……いやいや、まだ何処かは……」 「君の部屋の本棚の一番下の奥に隠してあるね」 「いやぁああああ」 「それを君のお母様達に伝えてもいいのか!」 「や、やめて、お願いします! 僕は高瀬侑希です!」  僕は僕自身の握る恥ずかしい秘密を語られ心が折れた。  そして僕の名前を聞いて満足したのか次にその声は、 「ふむ、それでもう一人は?」
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