第一章

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翌日の学校。 俺は今、どう言う訳か小池さんから冷たい眼差しで睨まれていた。 「あ、あのさ、そのゴミを見るような目…どうにかならない…?」 「ならない。」 あっさりと即答される。 「あ、そう…。 えっと…その、俺なんかしたっけ?」 「自分の胸に聞いてみたら?」 うーん…こないだ邪険にしたからかなぁ…。 言われてもそれぐらいしか思い浮かばない。 そもそも小池さんとはそんなに関わる事無いしなぁ。 「まぁ…それもいくないけどね。」 「え!?」 頭であれこれ考えていると、急に思ってる事を言い当てられた。 「声に出てるから。」 「お、おう。」 じゃあなんだ?本気で分からない。 そんな風に悩む俺を見て、小池さんは深くため息を吐いた。 「あんたがもっと相手の事を大事にしてたらこんな事にはならなかったんじゃないの?」 「え、何でそれを?」 「聞いたのよ、全部。」 聞いた…? 俺が知らない間に一体何が起こっているのだろうか? でも実際小池さんが言ってる事は間違ってない。 こうなってしまったのは自分がちゃんと彼女を大切に出来なかったからに他ならない。 「うん、確かにそうかもしれないな…。」 だからそう素直に認めるしかなかった。 「ふん。」 そんな俺を見て、小池さんは不満そうにそっぽを向いた。 「おい、小池。 ちょっと良いか?」 と、ここで前の席で話を聞いていたヤスが唐突に小池さんを目で廊下に促す。 「何よ?言いたい事があるならここで言えば良いじゃない。」 「良いから来いよ、すぐ終わるから。」 「…分かったわよ。」 渋々小池さんはヤスについて教室を出ていく。
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