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不細工でもなければ、美男というわけでもない。
あまり人の記憶には残らなさそうな、凡庸な顔立ち。
見た目の特徴といえば、それなりに長身なことくらいかもしれない。
育ての親である祖父が茶道をたしなみ、祖母が華道をたしなんでいて、凌はそれらを習うことはありすれ、運動はさほどしたことがなかったのに、ひょろひょろと背が伸びた。
子どものころは司書になりたかったが、その夢は後回しだ。
いまは、この街で友人の帰りを待ち、年下の恋人の成長を見守りたい。
窓の外では不夜城とも称される、新宿の街が、宵闇に包まれていく──。
不夜城に眠る恋人 end
◆ ◆ ◆
※続編「皇帝という名の虜囚たち」https://estar.jp/novels/25480119
本当の綾世くんはいまどうしているのか?どこにいるのか?について書いています 気になる方はぜひ読んでみてほしいです.:。+゚
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