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そう言えば…
「なぁ、暴れてた奴らどうなったんだ?」
もう安全なら部屋にいる生徒達に安全になった事伝えないと行けないからな…。
「あ、あぁ!ちゃんと暴れてた奴らは大人しくさせたぞ?」
亮、目がすげー泳いでんぞ。
「そうだよ、響くん。また寮で暴れないようにしっかりと大人しくさせておいたさ。」
和久さん、笑顔が引きつってますよ。
「響先輩安心してください!別に暴れてる奴ら大人しくさせていくうちに俺らも一緒に殴り合いしちゃってたとかないっすから!」
樹くん?本音が漏れてませんかね?
「おい!樹、余計な事言うなっ!」
「樹くん!黙ってて!」
おや?おや?亮や和久さんは何を慌ててるのかな?
そう言えば返り血がやけに多いし、ボロボロだなとは思ったがまさか…っ!
「……ま、まさかとは思うが寮母たる人達が大人しくさせたあと、暴れ足りないからといってまた殴り合いしてたとか言わないよなぁ?ニコッ」
なんで全員目をそらす。
そろりと放送室からホールを覗いてみると…
さらに増えた負傷者、真っ赤に染まった物の数々、窓ガラスも数枚割れている。
そして、そんな地獄絵図のような中心で正座させられている今回の騒動の元凶共。
……こりゃ、もうちょい掛かるな。
くるりと後ろを向くと
「お前らも、あそこで正座してろっ!」
渋々と言った様子で、亮達も元凶共と正座した。
俺はというと
ピンポンパンポーン♪
『んんっ!寮内連絡をするぞー、8時に下に降りてきて大丈夫だ。ホールを通る時は、ガラスが飛び散ってるので気を付けてくれ。尚、俺はこの後処理で忙しいので今日の夜食は無しとする。後日お詫びとして寮内の食堂にケーキを作り置きして置くから、料理人の人に貰ってくれ。以上だ!』
ピンポンパンポーン♪ブチッ
よし、これで生徒達も安心しただろう…。
さてと、お説教といきますか…
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